新設:2022-03-01
更新:2022-10-29
[著者紹介]
寺門 克(てらかど まさる)
文筆家、俳句研究家(俳号・徘徊亭土果)
1936年東京生まれ。早稲田大学卒業。旅行会社、出版社を経て、1967年からフリーライターに。第一勧銀経営センター客員研究員、サンケイ新聞客員記者などをしながら、経営評論、人材育成論、社史などを執筆。1995年からエッセイ教室、俳句教室講師を始める。2001年から5年間、東京経済大学(文章表現担当)非常勤講師。2004年から14年間、俳句研究会「土果塾」を主宰。現在俳句サロンを開亭している。
著書に『母恋旅――正一と山頭火』(里文出版)、『帯津良一「人間まるごと、いのちまるごと」』(工学図書)、『俳句を遊ぶ』(里文出版)のほか経営関係著作多数。
[あとがき] から抜粋
私の交遊関係に限られた範囲で、しかも私の乱視の、しかも広くはない視野の見聞ばかりですから、私を知らない読者に何がしかの興味を持っていただけるかどうかは、全く分かりません。幸い私が先年上梓した『俳句を遊ぶ』という本の序文で、私を「戦友」と呼んでくれた医学界の泰斗・帯津良一博士に対談に応じてもらえました。人の生死に直接かかわってきた彼の言説の重みを感じて頂ければ幸いです。本文中にも幾度も彼を引っ張り出していますが、それは高校の同期生として何かと頼りにして昭和、平成、令和を生き抜いてきたからです。
[目 次]
はじめに
1 心に刻む
律儀な、律儀な
けんけんの清松
ジョージ高野
会うは別れ
スラゴト言わぬ古賀さん
岡部式多刀流
メガネにかなう
腹黒き雨ちゃん
古稀崩しの脇田保さん
ジョーと呼ばれた男
文高とアベちゃん
きーやん
森喜作という人
山頭火――位牌と道連れ
2 どこまでも
友なり三上友也
幽霊坂の決闘 坊や
旅のあとで 一尺の柳刃
千住のタツ
初めての啖呵 とっとと逃げろ
鼻歌の西條
コードー
哲っつぁん
シャイで上品な粕谷一希さん
享ちゃん
ダンシがシンダ
マイ・ホームタウン
辛いが避けられない
3 海の青
海に散る
海が呼ぶ
本音
無理の自覚
4 走馬灯
冷や汗もある
冗談じゃないⅠ
冗談じゃないⅡ
あぁ、逝ったのか
思えば迷路だった
5 つながりの譜
祖父さんは酒と煙草のにおい
利七じいさんと松ちゃんばあさん
お袋の涙と笑顔
親父
アッと驚く亀五郎
面白くなきゃ笑わない
階段
おわりに ― おおむね平常
対談 命に寄り添う
――人の生き方、死に方
帯津良一 × 寺門 克
あとがき